ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキの国なのに
No.35
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日本は、原爆の恐ろしさ、悲惨さを嫌というほど経験し、広島、長崎の方々を初めとして、核兵器の廃絶というメッセージを世界に発信しています。広島、長崎などの方々の声は私たちの心に響いてきます。
しかし、今回の福島原発事故にみられるような原子力産業における危機管理の甘さをみると、国家として本当に核の恐ろしさを認識していたのだろうかと思ってしまいます。
広島、長崎の方々の声は、日本の権力者や企業には届いていないのでしょうか?
原子力は、「想定外」のことが起こったときに、制御できなくなってしまうものであるということはわかっていたはずです。
原爆の恐ろしさを世界に伝えるためには、まず、自国の原子力に対する安全管理を徹底しなければ、ものが言えないように思います。
ここで、我々自身についても振り返ってみましょう。
水道水に含まれる放射性物質による乳児への影響が懸念されています。もちろん、放射能による健康被害はないに越したことはありません。 しかし、レントゲン検査をするほどでない軽度な外傷でも、CTを撮って欲しいと言われるケースは少なくありません。CTにはX線による被爆というデメリットもあります。
乳児のそばで親がタバコを吸っている光景をよく見かけますが、タバコが子どもの健康を害することは既によくわかっています。農薬や食品添加物も日常的に摂取していますが、問題ないのでしょうか。 放射線だけでなく、農薬や食品添加物の使用も減らす方向が望ましいのではないのでしょうか。
生活習慣病の患者さんが急増しています。食品であっても、塩分や砂糖の過剰摂取、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足などが健康を害することは皆さんご存知のはずですが、自分自身のことになると、なかなかできないのが人間なのでしょうね。
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2011/03/24
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